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仕事の裏側シリーズ②相続した空き家の片付けが進まない理由|実際に片付けて感じたこと

こんにちは。仙台みらい不動産の真壁です。

相続のご相談をいただく中で、本当に多いのが**「空き家の片付け」**についてのお悩みです。

「家を売りたいのですが、まず片付けが終わらなくて…」

そんなご相談を何度もお受けしています。

仕事の裏側シリーズ②相続した空き家の片付けが進まない理由|実際に片付けて感じたこと

相続のご相談で多い「空き家の片付け」

実際にご相談いただく理由は、この二つがほとんどです。

  • 遠方に住んでいて何度も仙台へ来られない
  • どこから手を付けていいか分からないほど物が多い

家の中には、

  • 昔着ていたスーツ
  • 学生時代の本
  • 食器
  • アルバム
  • 引き出物
  • こけしや人形
  • 飾り物

など、長年かけて集まった思い出の品がたくさんあります。

押入れや納戸、物置までぎっしり詰め込まれ、収納に入りきらず積み重なっているお宅も珍しくありません。

一見すると部屋はきれいに見えても、収納の中を開けると驚くほど物が入っていることもあります。きちんと整理されているだけで、実際には相当な量の荷物が残っているケースも多いのです。

仕事の裏側シリーズ②相続した空き家の片付けが進まない理由|実際に片付けて感じたこと

高度成長期を生きた世代だからこそ

片付けをしていて感じるのは、今の高齢者世代は**「物を大切にする世代」**だということです。

戦後の物が少ない時代を経験し、高度成長期を生きてきた世代。

「まだ使えるから。」
「もったいないから。」

そう思って大切に保管してきた結果、家いっぱいに物が残ることになります。

決して悪いことではありません。

それだけ物を大切にしてきた人生だったのだと思います。

私の実家も同じでした

実は、これは私自身の実家でも経験しました。

父は生前から、

「俺が死んだら全部捨ててくれ。」

とよく言っていました。

ところが、生きている間は何一つ捨てませんでした。

学生時代の本まで残してあり、何十年も前の本だったため、昔の紙の成分の影響もあって、ページをめくるだけでボロボロと崩れてしまうものもありました。

ただ、私は姉との二人兄弟でしたので、二人で協力しながら少しずつ片付けることができました。

父は晩年に施設へ入所したため、そのタイミングで少しずつ整理を始められたことも、大きな負担にならなかった理由だと思います。

「元気なうちから少しずつ整理する。」

これがどれほど大切か、身をもって感じました。

私自身が今、片付けている空き家

現在、私自身が購入した空き家を片付けています。

広い家の中には、本当にたくさんの物が残っていました。

亡くなられた方の物だけではありません。

子ども達が小さかった頃の物。

家族全員分の衣類。

昔のアルバム。

そして、一人のお子さんの部屋は、子どもの頃のまま時間が止まったような状態でした。

昔のステレオやレコード、学生時代の体操着なども、そのまま残されていました。

家族が暮らしていた歴史が、そのまま家の中に残っているようで、とても印象に残りました。

片付けをしながら感じたのは、もしかすると、ご家族との関係はあまり良くなかったのかもしれないということです。

もちろん本当の事情は分かりません。

ただ、もしご家族との行き来があったなら、帰省した際に少しずつ整理を手伝ったり、思い出の品を持ち帰ったりしていたのではないか、と感じました。

相続されたお子さんも、

「片付けが大変だから。」

「解体にもお金が掛かるから。」

という理由で、そのまま購入してくれる人を探していたそうです。

こうしたケースは決して珍しくありません。


家の中から見えてきた暮らし

片付けを続けていると、その家での生活が少しずつ見えてきます。

特に印象に残ったのは、

オムツやトイレットペーパー、ティッシュペーパーが家のあちこちに置かれていたことです。

きっと、必要になった時にすぐ手が届くように置いていたのでしょう。

認知症が少し進んでいたのかもしれません。

誰にも分からない日々の生活が、そのまま家の中に残っていました。

物を捨てられなかったのではなく、不安だったのかもしれない。

そんなことまで考えさせられました。

空き家は「最後にまとめて片付ける」と本当に大変です

片付けをしていて強く感じるのは、

家族が一人減るたびに、少しずつ整理していれば、ここまで大変にはならなかったのではないか。

ということです。

もちろん、思い出の品を捨てるのは簡単ではありません。

ですが、一度に何十年分もの荷物を整理することは、時間も費用も体力も想像以上にかかります。

相続人が遠方に住んでいれば、その負担はさらに大きくなります。

そのまま売るという選択肢もあります

相続した空き家は、必ずしも片付けや解体を済ませてから売却しなければならないわけではありません。

片付けをしないまま、残置物がある状態で売却するという選択肢もあります。

実際に、「片付ける時間がない」「遠方で何度も来られない」という理由から、そのまま売却される方もいらっしゃいます。

ただし、その場合は、きれいに片付けて建物を解体し、更地にして売却する場合と比べると、どうしても売却価格は安くなる傾向があります。

どちらが良いかは、ご家族の状況や費用、売却までの時間によって変わります。

それぞれにメリット・デメリットがありますので、ご自身に合った方法を選ぶことが大切です。

今回感じたこと

今回、自分自身で空き家を片付けながら、改めて感じたことがあります。

家の中に残された物は、単なる「ゴミ」ではありません。

その人が歩んできた人生そのものです。

だからこそ、丁寧に整理し、きれいな状態で次の方へ引き継ぐことも、一つの供養なのではないかと思いました。

一方で、残されたご家族の負担を考えると、元気なうちから少しずつ身の回りを整理しておくことも、とても大切なことです。

相続は、亡くなってから始まるものではありません。

家族への思いやりとして、今からできる準備もあるのだと、今回の片付けを通して強く感じました。

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