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相続した実家の売却|片付け・解体して売る?そのまま売る?費用と手残りを比較

相続した実家、片付けてから売るべき?

相続した実家の売却相談で、よく聞かれるのが、

「家の中を全部片付けてから売った方がいいですか?」

という質問です。

前回の記事では、実際に空き家を片付けたときのことを書きました。

昔のスーツや本、食器、アルバム。子どもの頃の部屋には、ステレオやレコード、体操着なども当時のまま残されていました。

こうした実家を一軒丸ごと片付けるのは、想像以上に大変です。

では、相続した実家や空き家は、片付けてから売却した方がいいのでしょうか。

実は、一つの正解があるわけではありません。

「時間がかかっても高く売りたい」のか、「安くても早く売りたい」のか、「片付けや解体はしたくない」のか。

その方が何を大切にするかによって、一番いい売却方法は変わります。

今回は、片付け費用や解体費用、税金、そして最終的な手残りまで含めて考えてみたいと思います。

相続した実家の売却|片付け・解体して売る?そのまま売る?費用と手残りを比較

空き家の片付けは意外と費用がかかります

業者にすべてお願いすると100万円を超えることも

以前、相続した不動産の売却で、家の中に残された物の処分を業者へお願いし、約35万円かかったケースがありました。

ただ、これはむしろ安く済んだ方です。

戸建て一軒分の荷物をすべて業者にお願いすると、荷物の量や内容によっては100万円以上かかる場合もあります。

なぜそんなに費用がかかるのか。

家の中にある物を何でもトラックに積んで、そのまま捨てられるわけではありません。

さまざまな物を分別しなければなりませんし、業者による処分では廃棄物として適切に処理する必要があります。当然、人件費もかかります。

何十年も家族が暮らした戸建て一軒分となれば、相当な量です。

業者に全部お願いすれば楽にはなりますが、その分、費用も高くなります。

自分で片付ければ費用を抑えられる

捨てる前に、使える物を次の人へ

もし私が自分で実家を片付けるのであれば、すべてをゴミとして処分することはしないと思います。

例えば、まだ使える家具や家電ならジモティー。

売れそうな物ならメルカリ。

本やCD、衣類などであれば、ブックオフやセカンドストリートなども利用できます。

自治体で資源ごみとして回収してもらえる物は、できるだけリサイクルに回します。

こうして少しずつ家の中の荷物を減らしていけば、最後に業者へお願いする物量も少なくなります。

結果として、片付け費用をかなり抑えられる場合があります。

まだ使える物が誰かに使ってもらえるのであれば、ただ捨ててしまうより、その方がいいようにも思います。

故人の供養と思って片付ける

私は、自分たちで実家を片付けることも、一つの供養なのではないかと思っています。

写真を見たり、昔使っていた物を手に取ったりしながら、

「こんな物を使っていたんだな」

「これは残しておこう」

と家族で話しながら整理していく。

時間はかかりますが、それも故人を思い出す時間になります。

ただ、誰にでもできるわけではありません。

遠方に住んでいる方、仕事や子育てで時間が取れない方、高齢になってから実家を相続した方もいます。

気持ちの面で、なかなか遺品を整理できない方もいらっしゃいます。

ですから、「自分で片付けるべき」とは思いません。

できる方は自分たちで。難しいところは信頼できる業者にお願いする。

それでいいのだと思います。

相続した実家の売却|片付け・解体して売る?そのまま売る?費用と手残りを比較

安さだけではなく「どう扱ってくれるか」

解体する家でも最後に掃き掃除をしてくれる

仙台みらい不動産でお願いしている片付けや解体の業者さんは、私たちが信頼している方々です。

片付けが終わったあと、きれいに掃き掃除までしてくれる業者さんもいます。

「どうせこのあと解体する家だから」

と考えれば、そこまでしなくてもいいのかもしれません。

実際、荷物だけ運び出して、掃除もしないまま終わる業者もいます。

でも、売主様にとっては違います。

そこは、ご両親が何十年も暮らした家かもしれません。

自分が生まれ育った実家かもしれません。

最後だからこそ、きれいな状態にして終わらせたい。

私はそう思います。

弊社がご紹介する業者さんは、いわゆる「激安業者」ではないかもしれません。

それでも、適正な価格で、心のこもった仕事をしてくれる方にお願いしたいと思っています。

古い戸建ては解体した方がいい?

古い戸建てでは、

「解体して更地にした方が高く売れるのでは?」

というご相談もあります。

実際に私たちが扱った相続不動産では、複数の業者から見積もりを取り、最も安い解体見積もりでも約250万円というケースがありました。

例えば、解体して1,000万円で売れる土地でも、解体費用が250万円かかれば、単純に考えると750万円です。

一方、古家付きのまま850万円で売却できるのであれば、そちらの方が手元に残る金額が多い可能性があります。

つまり、

「高く売れる方法」と「一番お金が残る方法」は同じとは限りません。

片付けも解体もしないで売る選択肢

相続した実家は、家財道具が残った状態でも売却できる場合があります。

建物も売主様が解体せず、そのまま買主へ引き渡す方法があります。

もちろん、買主側で片付けや解体を行うので、その費用を見込んだ分だけ売却価格は安くなる傾向があります。

それでも、

「安くても、とにかく早く売りたい」

「面倒なことはしたくない」

「片付けや解体の費用を先に負担したくない」

という方にとっては、そのまま売却することが一番いい場合もあります。

相続した実家の売却|片付け・解体して売る?そのまま売る?費用と手残りを比較

相続した実家には「空き家の3,000万円特別控除」が使えることも

相続した空き家を売却した場合、一定の要件を満たせば、譲渡所得から最高3,000万円を控除できる**「被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」**があります。

国税庁によると、対象となる家屋には、原則として「昭和56年5月31日以前に建築されたこと」「区分所有建物ではないこと」「相続開始直前に被相続人以外の人が住んでいなかったこと」などの要件があります。

また、相続開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売却することや、売却代金が1億円以下であることなども要件となっています。

なお、2024年1月1日以後の譲渡で相続人が3人以上の場合、控除額は1人あたり最高2,000万円となります。

さらに現在の制度では、一定の条件を満たせば、売却後、その譲渡の日の属する年の翌年2月15日までに建物を取り壊した場合でも、特例の対象となるケースがあります。

そのため、

「空き家特例を使うためには、売主が先に解体しなければならない」

と決めつけないことも大切です。

解体費用を誰が負担するのかによって、最終的な手残りも変わってきます。

詳しい要件については、
国税庁|被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例
をご確認ください。

自分も実家に住んでいた場合の3,000万円控除

親と一緒に実家で暮らしていた場合には、先ほどの空き家特例とは違う制度を利用できる可能性があります。

売却する本人がその家を自宅として使用していたのであれば、一定の要件を満たすことで、**「マイホーム(居住用財産)を売ったときの3,000万円特別控除」**の対象になる場合があります。

国税庁によると、現在自分が住んでいる家だけではなく、以前住んでいた家についても、住まなくなってから3年を経過する日の属する年の12月31日までに売るなど、一定の要件を満たせば対象となります。

また、この特例は所有期間の長短に関係なく、譲渡所得から最高3,000万円を控除できる制度です。

同じ「実家の売却」でも、

親が一人で暮らしていた家を相続して売却する場合

と、

自分自身もその家で暮らしていた場合

では、検討する制度が違ってきます。

詳しい要件については、
国税庁|マイホームを売ったときの3,000万円特別控除
をご確認ください。

査定価格より「最終的な手残り」を考える

私たちが不動産売却で大切にしているのは、査定価格だけではありません。

人によって、望んでいることは違います。

時間がかかっても、少しでも高く売りたい

売却を急がないのであれば、家の中を片付け、必要に応じて建物の状態を整えて、一般のお客様へ時間をかけて販売する方法があります。

安くても、とにかく早く売りたい

相続した空き家を長く所有したくない場合には、価格より売却までの早さを優先する方法もあります。

場合によっては不動産会社による買取も選択肢になります。

片付けも解体もしたくない

遠方に住んでいたり、仕事が忙しかったりすれば、片付け業者や解体業者を自分で探して手配するだけでも大変です。

多少売却価格が安くなっても、現況のまま売却する方が合っている場合があります。

先に費用を負担したくない

片付けや解体をすれば高く売れるとしても、そのために100万円、200万円というお金を先に用意したくないという方もいます。

その場合は、先に費用をかける方法と、そのまま売却する方法の両方を比較します。

税金なども含めて手残りを多くしたい

売却価格だけではなく、片付け費用、解体費用、仲介手数料などの諸費用、さらに譲渡所得にかかる税金も考える必要があります。

場合によっては、所得の増加による社会保険料などへの影響まで考えたいという方もいらっしゃいます。

つまり、

「いくらで売れるか」ではなく、「全部終わったあとに、いくら手元に残るのか」

を重視する考え方です。

仙台みらい不動産では「かかる費用」まで無料で査定します

不動産会社の査定というと、

「この家なら○○万円で売れそうです」

という売却価格だけをイメージされるかもしれません。

仙台みらい不動産では、それだけでは不十分だと考えています。

相続した実家や空き家であれば、

売却価格はいくらになりそうか。

片付けにはどのくらいかかりそうか。

解体するとどのくらいかかるのか。

仲介手数料など売却に必要な費用はいくらなのか。

利用できそうな税金の特例はあるのか。

そして、

最終的にどのくらい手元に残りそうなのか。

こうした費用についても、査定と一緒に無料で概算をお出ししています。

必要であれば、片付け業者や解体業者から実際に見積もりを取って比較することもできます。

「税金のことは税理士へ」「片付けは片付け業者へ」「解体は解体業者へ」と、お客様が最初からそれぞれを探して回るのではなく、まずは不動産売却全体のお金を整理するところからお手伝いしたいと考えています。

今回感じたこと

私自身、相続について相談した経験があります。

そのとき、ある税理士さんに相談したところ、ほとんど自分の自慢話を聞かされて終わってしまい、とても嫌な気持ちになったことがありました。

一方、別の税理士さんに相談したとき、最初に言われたのが、

「ご愁傷さまでした」

という言葉でした。

その一言で、とてもほっとしたことを今でも覚えています。

相続は、お金や不動産だけの話ではありません。

大切な人が亡くなったあとに、その方が暮らした家や残した物をどうするのかを考えることです。

だからこそ私たちも、価格や効率だけで考えたくありません。

大切な実家をきれいに直して、次の方が丁寧に暮らしてくれる。

あるいは、役目を終えた建物をきれいに解体し、その土地に新しい家が建ち、そこでまた家族が幸せに暮らす。

そんなふうにつながっていってほしいと思っています。

そして何より、売主様自身にも、

「この売り方でよかった」

と思える形で売却していただきたい。

そのために、仙台みらい不動産では査定価格だけではなく、片付けや解体にかかる費用、売却費用、税金なども一緒に整理します。

片付けや解体が必要であれば、適正な価格で丁寧な仕事をしてくれる、私たちが信頼している業者をご紹介します。

税金や相続について専門的な確認が必要な場合も、ただ「専門家に聞いてください」で終わらせるのではなく、まず売却全体を整理したうえで、必要に応じて信頼できる専門家と連携して進めます。

高く売ること。
早く売ること。
手間をかけないこと。
費用を先に出さないこと。
そして、最終的にできるだけ多く手元に残すこと。

どれを一番大切にするかは、人それぞれです。

だからこそ、片付ける前、解体する前に一度ご相談ください。

その方にとって一番いい形を、一緒に考えていきたいと思います。

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